■ ID | 1000 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 埼玉県奥秩父の中山間地における大気中オゾン濃度の測定 |
■ 著者 | 三輪誠
埼玉県環境科学国際センター 小川和雄 埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | 日本森林学会 |
■ 出版年 | 2007 |
■ 誌名・巻・号・年 | 第118回日本森林学会大会、平成19年4月2日 |
■ 抄録・要旨 | 埼玉県は、夏季に大気中の光化学オキシダント濃度が著しく高くなり、光化学スモッグ注意報が多発する県である。そのため、県内58地点で光化学オキシダント(オゾン)濃度の常時監視を行っているが、その測定点のほとんどは平野部にあり、奥秩父の中山間地に測定点はない。そこで、我々は、2005年6月から、奥秩父の中山間地にある東京大学秩父演習林栃本作業所で、大気中のオゾン濃度を継続的に測定してきた。この報告では、そこでの大気中オゾン濃度と、そのブナ林に対する影響について検討した。
ブナの成長期を4月から9月の6ヶ月間とし、この間のAOT40を、2006年のオゾン濃度の時間値から算出した結果、約 10ppm・hとなった。欧州では、ヨーロッパブナの成長を10%低下させるAOT40を基準として、森林生態系保護のためのオゾンのクリティカルレベルが設定され、その値として10ppm・hが提案されている。これらのことから推測すると、奥秩父のブナ林は、すでにオゾンによる何らかの影響を受けている可能性が考えられる。 |
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